あと1% ポリオの完全な根絶を目指して
- 10期後半勉強会班R.K
- 2015年9月2日
- 読了時間: 2分
世界で‘ほぼ’根絶された感染症にポリオがある。ポリオは小児期に手足の麻痺をきたすことにより、小児麻痺とも呼ばれている。
1960年代に日本で大流行したポリオだが、現在国内では根絶されている。世界的にみても99%ポリオは根絶されている。
しかしあと1%。この1%が根絶されていない。1%でもポリオがあることによって(完全に根絶されないことには)、世界はポリオ大流行の可能性を否定できない。
では、なぜ根絶できないのだろうか?
ポリオワクチンは非常に有効であるし、経口で摂取できるという手軽さもあり、安価である。
従って、根絶できない理由はワクチンの効果や値段にはない。
理由は、“テロリズム”とワクチンに対する“無理解”にある。
現在もポリオが根絶されていない国は、アフガニスタン、パキスタン、ナイジェリアの3カ国だ。この3か国では、武装勢力による予防接種スタッフの殺害や、ワクチンが不妊に繋がるといった宗教的指導者の科学的根拠に基づかない主張によって、ワクチン接種が十分にできていない地域がある。
その結果、本来ワクチンで予防できたはずのポリオの感染が、拡大してしまう。
あと1%。あと少し。
世界からポリオを完全に根絶するには、医療面からだけでない、政治、企業、宗教、様々な方面からの働きかけが更に必要になってくるだろう。
参考文献:http://toyokeizai.net/
http://jigh.org/
https://www.youtube.com/watch?v=8yIZhHlBkAQ(動画提供:蜂矢正彦先生)



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