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講演者

3名の講演者の先生方にご登壇いただきます。

予防接種の世界格差について、アカデミックな視点から。

臨床活動のミクロな視点、政策を立案するマクロな視点から。

予防接種をテーマに、3方面の異なるアプローチからご講演いただきます。

蜂矢正彦 先生

国立国際医療研究センター国際医療協力局。医学博士。小児科専門医

 

東邦大学医学部卒。同小児科勤務後、ハーバード公衆衛生大学院にてMPH取得。マサチューセッツ州保健局、ハーバード大学公衆衛生大学院 熱帯公衆衛生学教室、成田空港検疫所を経て現職。

JICA事業やフィールド研究で得た知見をもとに、相手国の保健省やWHOなどの国際機関に対し提言を行っている。

 

 

【蜂矢先生からのメッセージ】

開発途上国の公衆衛生を向上させるためには、費用が安く、誰にでも届けられる保健医療サービスが望ましい。注射または経口投与により感染症を予防できる予防接種は最も費用対効果の高い介入といえる。世界の多くの子どもたちが予防接種により感染症を免れてきた一方で、いまだに予防接種が届かない地域・集団が存在する。その原因は何か?どうしたら現状を打破できるのだろうか?参加者と一緒に考えていきたい。

久木田純 先生

関西学院大学SGU招聘客員教授。国連フォーラム共同代表

 

西南学院大学、シンガポール国立大学、九州大学大学院教育心理学修士、博士課程を経て1985年外務省JPO試験に合格。ユニセフ職員としてモルディブ、東京、ナミビア、バングラデッシュ、ニューヨーク、東ティモール、カザフスタン各事務所で勤務。2003年にはポリオ根絶事業の資金調達で世界銀行総裁賞受賞。2015年1月国連を退官。

 

【久木田先生からのメッセージ】

予防接種は毎年何百万人もの子どもたちの命を救っています。私の30年近いユニセフでの仕事でも予防接種は最も重要なプログラムの一つでした。アジア、アフリカ、旧ソ連圏での現場での活動、東京やニューヨークでポリオ根絶など世界の予防接種運動に関わった話、MDGとSDGでの予防接種の役割などについても話したいと思います。
 

浦部大策先生

聖マリア病院 国際事業部 部長

 

山口大学医学部卒。聖マリア病院にて小児科・新生児科医として従事する一方、パキスタン、中国、インドネシア、タイ、ウズベキスタンをはじめとした地域にてJICA専門家としてポリオ根絶や保健医療プロジェクトに携わり、またNPO法人ISAPHではラオスとマラウィで保健プロジェクトを実施するなど、長年にわたり国際協力活動を行ってきた。

 

【浦部先生からのメッセージ】

予防接種による感染症対策が世界規模で実施されるようになって、既にかなりの時間が経ちました。それは多くの国で素晴らしい成果を挙げましたが、どの国でも村の末端まで予防接種が行き届くようになったかと言えば、地域によってかなり濃淡があります。また、この政策による綻びが出てきている所もあります。私がこれまで関わってきた地域の現状を参考に、村レベルでの予防接種活動の問題について考えてみましょう。

 

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